アメリカのウエストコースト・ロック・バンド、ポコ11枚目のオリジナル・アルバムの冒頭を飾るタイトル曲。
シングルとしても発売されビルボード・チャートでは94位のスマッシュヒットを記録した。
 バンド結成当初、曲作りの面ではリッチー・フューレイ、ジム・メッシーナの陰に隠れていた オリジナル・メンバーのラスティー・ヤングが作ったゆったりした曲調のカントリー・ロック。
 ラスティー・ヤングはランディ・マイズナー、ジム・メッシーナ、リッチー・フューレイと 主要メンバーが脱退していく中、発表する作品の数を徐々に増やしていった。
 ラスティー・ヤングは現在も唯一のオリジナル・メンバーとしてポコを支えている。
 ヴォーカルはジム・メッシーナの代わりに途中加入したポール・コットンと、 ランディ・マイズナーの代わりに加入したベーシストのティモシー・B・シュミットが交互にリードをとっていて ハーモニーも気持ちがいい。
 間奏のポール・コットンのリード・ギターもいい感じで、 後半には イーグルス でもお馴染みになるティモシー・B・シュミットのファルセットも聴ける。
 曲のエンディングはアルバムのラスト曲かと思うほどのスケール感があり数あるポコの名曲の中でも屈指の傑作曲だと思う。
 1981年には女性カントリー・ロック・シンガー、エミルー・ハリスが アルバム 『シマロン』(Cimarron) で同じく冒頭を飾る曲として カバー している。
 ウエストコース・ロック、カントリー・ロックと言うことでは世界的にはイーグルスの方が有名だが イーグルがメンバーの入れ替えと共にハードさを増していったのとは違い、 ポコはメンバーを変えつつもスタイルは基本的にカントリー・ロックのままだ。
 1977年発表の次作アルバム 『インディアン・サマー』(Indian Summer) を最後にティモシー・B・シュミットが脱退し イーグルに加入したが奇しくもポコ加入時と同じようにランディ・マイズナーの後任としてだった。
 1978年、ティモシー・B・シュミットが抜けて初めてのアルバム 『レジェンド〜伝説〜』(Legend) からは 「ハート・オブ・ザ・ナイト」(Heart of the Night)「クレイジー・ラヴ」(Crazy Love) という2曲のヒット・シングルが生れアルバムはポコ最大のヒット作となった。
 ポコは、その後もメンバー交代をしながら活動を続けているが、 1989年にはオリジナル・メンバーが再結集したリユニオン・アルバム 『レガシー 』(Legacy) を発表し、シングル 「コール・イット・ラヴ」(Call It Love) はビッグ・ヒットした。
(Aug 19, 2017)

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