Looking Back with Music

　この曲は1995年にリンダ・ロンシュタットが 同名タイトルのアルバム の中で歌ったのがオリジナルですが 個人的には最初に聴いたこともあって同年に発表されたボニー・レイットのヴァージョンの方が好きです。
　レイット・ヴァージョンは リンダ・ロンシュタット・ヴァージョン の半年後にランディ・ニューマン名義のアルバム『ファウスト(ミュージカル・サウンドトラック)』(Randy Newman's Faust)で発表されました。
　ピアノを中心としたシンプルなアレンジのラヴ・ソングでレイットの素直なヴォーカルが心に染み入ります。
　一方のロンシュタット・ヴァージョンはコーラスを伴っている分、壮大さを感じます。勿論ロンシュタットの歌唱も素晴らしいのは言うまでもありません。
　アルバム『ファウスト』はランディ・ニューマンの音楽で構成されたミュージカルのサウンドトラックの位置づけて ニューマン、レイットの他にはイーグルスのドン・ヘンリー、エルトン・ジョン、リンダ・ロンシュタット、ジェイムス・テイラーがヴォーカルで参加しています。
　アルバム中でレイットの歌う２曲は、レイット初のビッグ・ヒットからコンビを組んでいるドン・ウォズがメインでプロデユースを担当しています。
　レイット・ヴァージョンは翌1996年にはジョン・トラボルタ主演のロマンティック・コメディ 映画『マイケル』(Michael) のオリジナル・サウンドトラック盤 にも収録されました。 この映画も音楽をランディ・ニューマンが担当しているのが関係しているのかもしれません。
　1999年にはＴＶドラマのサントラ 『ドーソンズ・クリーク』(Songs from Dawson's Creek) にカナダの女性歌手 シャンタール・クレヴィアジックのヴァージョン が収録されカナダではシングルとしてヒットを記録しています。
　他にも数多くのアーティストがカバーしている名曲です。
(September 17, 2016)