Looking Back with Music

　イーグルスのベーシスト＝ティモシー・B・シュミットによる多重録音一人ア・カペラの傑作です。
　1982年のアメリカ映画「初体験リッジモント・ハイ」の挿入歌としてサントラ盤に収録されアメリカではシングルとしてもスマッシュ・ヒットしました。
　日本では当時、パイオニアのコンポ「VIBRATION」のＣＭソングとしてテレビで、よく流れていました。
　1984年に発売されたシュミットのファースト・ソロ・アルバム 「プレイン・イット・クール」(Playin' It Cool) にも収録されました。
　このファースト・アルバム・ジャケットのシュミットは短めの髪でかなり若く写っていて一見、長髪がトレードマークのイーグルスでのシュミットと同一人物とは思えないくらいです。
　シュミットのイーグルス加入はベースを担当していたランディ・マイズナーの脱退によるものですが、 「言いだせなくて」(I can't Tell You Why ) や「ラヴ・ウィル・キープ・アス・アライヴ」(Love Will Keep Us Alive) 等、独特のハイトーン・ヴォイスで後期、及び再結成後のイーグルスでは欠かせない存在になりました。
　またマイズナーとは不思議な縁がありイーグルス加入直前まで在籍していた ポコ への加入もマイズナー脱退によるものでした。
　「ソー・マッチ・イン・ラヴ」のオリジナルは1963年に全米でNo.1ヒットを記録した ザ・タイムスで、邦題は「なぎさの誓い」 です。
　シュミットの他にもアート・ガーファンクル や、山下達郎 をはじめとして、多くのアーティストがカヴァーしています。
　ア・カペラと言えばサザンオールスターズのアルバム 「世に万葉の花が咲くなり」に入っている「IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR」 も好きな曲です。
　因みに映画「初体験リッジモント・ハイ」 は、よくあるコメディ・タッチの青春映画ですが、特筆すべきは（あえて名前は列挙しませんが）後にブレイクする俳優がチョイ役も含めて、たくさん出演していることでしょうか・・・
　まぁ、個人的にはフィービー・ケイツのセクシー・カットだけでも観る価値があるんじゃないかと思います(#^.^#)
(June 25, 2016)