Looking Back with Music

　「サスペリア 」等でも有名は、ホラー映画の巨匠＝ダリオ・アルジェント監督作品、 イタリア映画「フェノミナ 」のオリジナル・サウンド・トラック盤に収録されている同名タイトル曲です。
　映画全般の曲は、アルジェント監督作品ではお馴染みのイタリアのプログレッシブ・ロック・バンド＝ ゴブリン が担当となっています。
　当時のゴブリンはキーボード・プレイヤーのクラウディオ・シモネッティとベース・プレイヤーのファビオ・ピニャテッリの二人組でした。
　この曲はシモネッティのソロ名義で、作曲もシモネッティ自身によるものです。
全体的には、プログレッシブ・ロックとしては比較的軽めの演奏ではあるものの、 前半はキーボードを中心に、中盤からはドラム、後半はギター・ソロも加わり盛り上がってクライマックスになります。
ホラー映画のテーマらしく不気味な曲には違いありませんが、 全編にフィーチャーされたピナ・マグリによるソプラノ・ヴォーカルの効果もあって怖さの中にも荘厳さが感じられます。
　映画のオリジナル・サウンド・トラック盤には、ゴブリン以外にもロックのアーティストによる曲が多数収録されていて、 その中には当時ローリング・ストーンズのメンバーだった ビル・ワイマン とテリー・テイラー名義の曲もあります。
　映画の方は、アルジェント監督による言わずもがなのホラー映画です。
前年の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 」が映画デビュー作だった美少女ジェニファー・コネリーが超能力を持つ少女を演じています。
さらに、こちらもヒットしたホラー映画「ハロウィン ・シリーズ」で主人公の精神科医を演じたドナルド・プレザンスがここでは昆虫学者の役で出演しています。
　ホラー映画を苦手だという人にも是非聴いてもらいたい名曲だと思います。
(MARCH 23, 2014)