Looking Back with Music

　ヴァレンティノズはソウル・シンガー＝ボビー・ウーマックが在籍していたＲ＆Ｂグループです。 もともとは、フレンドリー・ウーマックが子供5人と結成したゴスペル・グループでウーマック・ブラザーズと名乗っていました。 サム・クックが1959年に設立したサー・レーベルと1961年に契約して、父親が抜けた時にヴァレンティノズと改名しＲ＆Ｂグループに転身しました。
　ヴァレンティノズの曲では、1962年にR&Bチャートで8位まで上がった「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」や、 1964年にポップスチャートでヒットし、ローリング・ストーンズがのカヴァーがイギリスで１位になった 「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」(It's All Over Now)の方が知っている人は多いと思います。
　前述の２曲はいすれもボビーのリード・ボーカルですが、この曲はボビーの兄のカーティス・ウーマックがリード・ボーカルをとっています。 カーティスのボーカルは、ボビーと比べると迫力という点では及びませんが、誠実な感じで、時折入るシャウトも力強さのなかにも優しが感じられます。
　ヒット曲にはなりませんでしたが、とてもがポップなノリのいい曲です。何回聞いても飽きません。
　その後1964年のサム・クックの死でサー・レーベルが消滅し、ヴァレンティノズはシカゴのチェスへ移籍します。 ボビーはソロになり、最初に書いたようにソウル・シンガーとして有名になっていきます。
(OCTOBER 14, 2013)