Looking Back with Music

　ロック・ギターに影響を与えたブルース・ギターリストは数多くいますが、 その中でもボトルネック奏法と呼ばれるスライドギターの第一人者がエルモア・ジェイムスです。
　この曲は1951年にトランペットというミシシッピのレコード会社で録音した彼のデビュー曲 です。
　エルモアが師と仰ぐロバート・ジョンソンの「ダスト・マイ・ブルーム」(Believe I'll Dust My Broom) をエレキ・ギターによるボトルネック奏法でパワーアップしています。
　この三連のギター・リフはブルーム調と言われて彼の代名詞となり、ブリティッシュ・ロックをはじめとする 多くのミュージシャンに影響を与えることになります。
　今回紹介したいのは、晩年(といっても４０才台前半か？）にエンジョイに録音したものです。 さらに強烈でブルース・ロックといってもいいほどです。
　他には、エリック・クラプトンが抜け、代わりにピーター・グリーンが抜擢された ジョン・メイオール＆ザ・ブルースブレイカーズのテンポアップしたヴァージョン 。
　そのピーター・グリーンが結成し、三連リフが大好きなジェレミー・スペンサーが在籍していた フリートウッド・マックの直球ど真ん中ヴァージョン 。
　タイトル(「ナッズ・アー・ブルー」(The Nazz are Blue))と、歌詞を変えたジェフ・ベックのギターも快調な ザ・ヤードバーズのヴァージョン もカッコイイです。
(JULY 18, 2011)