Looking Back with Music

　オリジナルは、言うまでも無くサザンオールスターズが 1979年に発表したサード・シングルで、テレビドラマ「 ふぞろいの林檎たち 」の主題歌にも起用され大ヒットを記録しました。
　今回紹介するレイ・チャールズのカバー・ヴァージョンは、 サントリー・ウィスキー「ホワイト」 のＣＭソングとして企画されました。 もちろん英語ヴァージョンですが、歌詞は桑田佳祐の作ったオリジナルを元に新たに作られています。
　翌年には、オリジナル・アルバム「ウッド・ユー・ビリーヴ?」(Would You Believe?) にも収録され、世界中のファンも耳にすることとなります。
　日本独自企画とはいえ、ソウルの神様、レイ・チャールズが日本の曲をカバーしたということで話題になり 日本では大ヒットし、レイの日本での代表曲になりました。 そして、その後のレイ・チャールズのアルバムの日本盤にはボーナス・トラックとして何度も収録されることとなります。
　両ヴァージョンを比較すると、やはり、レイの方が、アレンジ、ヴォーカルともにソウルっぽさがあり、 レイのヴァージョンを聴くまではソウルフルと思っていたオリジナルの桑田のヴォーカルが 以外とさらりと歌っているように感じてきました。
　ちなみに、オリジナルの日本語タイトルは桑田佳祐が大好きな エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」(Layla) に影響されたものと思われます。
　いずれにしても、日本が生んだ名曲のひとつであることは間違いなく。 桑田佳祐の作るメロディーは英語詞で歌われても、まったく違和感がないうえ 大げさではなく世界的にもスタンダード・ナンバーと成り得る楽曲だと思います。(January 20, 2011)