レイ・チャールズ 、ジェームズ・ブラウン と並ぶソウル・ミュージックの先駆者サム・クックが ボブ・ディランの「風に吹かれて」(Blowin' in the Wind) の歌詞に衝撃を受けて書いた曲です。
　第44代アメリカ大統領、バラク・オバマ氏が勝利演説の中で"Change Has Come"(変革が訪れた)という表現にして 引用したことでも有名です。
　謎の多いとされている死の直後にシングル発売され大ヒットしましたが、 後年サム自身も生前に親交があった公民権運動のリーダー的存在だったマルコムＸの生涯を描いた スパイク・リー監督の映画「マルコムＸ」(MALCOLM X) に使用されたアルバム収録のロング・ヴァージョンは、シングル・ヴァージョンよりも、さらに感動的です。
　この曲などを聴くとサム・クックはヴォーカリストとしてすごいのはもちろんのこと、 メロディー・メーカーとしての才能も素晴らしいとあらためて実感されます。
　カバーでは、迫力のあるオーティス・レディングのヴァージョン もオリジナルに匹敵するほどのできで、こちらも必聴です。
　他には、サム・クック直系のフォロワー、 ボビー・ウーマック や珍しいところではジュールズ・ホランドと競演したイギリス人女性ソウル・シンガーのビヴァリー・ナイトのヴァージョン も大好きです。
(December 15, 2010)

[ボブ・ディラン]
[初期の代表作]
 [黒人初の大統領誕生]
[ノンフィクション]
 [スパイク・リー監督]
[デンゼル・ワシントン]
 [オーティス・レディング]
[サティスファクション収録]
 [サザン・ソウルの名盤]
[2 in 1]
 [ジュールズ・ホランドと]
[素晴らしき仲間たち2]