Looking Back with Music

収録曲
1. Girls! Girls! Girls!
2. I don't Wanna be Tied
3. Where do You Come from
4. I don't Want to
5. We'll be Together
6. A Boy Like Me, A Girl Like You
7. Earth Boy
8. Return to Sender
9. Because of Love
10. Thanks to the Rolling Sea
11. Song of the Shrimp
12. The Walls Have Ears
13. We're Coming in Loaded

　キング・オブ・ロックン・ロール＝エルヴィス・プレスリーが 自身主演映画 のサウンド・トラック盤として１９６２年発売したアルバムです。 映画は超大ヒットして良くも悪くもその後のエルヴィス映画の型を作った「 ブルー・ハワイ 」以来のハワイを舞台にした作品です。
　「ブルー・ハワイ」(Blue Hawaii) ではタイトル通りのハワイアン・テイストの曲が全般に使われていましたが、 この映画ではハワイアンというよりはいろいろな国の音楽を元にした曲が使用されている感じがします。
　１．映画のタイトルと同名曲で映画のタイトルバックで流れる軽快なナンバーです。 オリジナルはノベルティ・ソングを得意とした黒人Ｒ＆Ｂグループ＝ コースターズ で、作者は「監獄ロック」(Jailhouse Rock) 等初期エルヴィスのロックン・ロールの代表作も手掛けたレイバー＝ストーラーのコンビです。 映画のエンディングでは別ヴァージョンが流れますが、オリジナル・アルバムには未収録で１９９３年のＣＤ化（「恋のＫＯパンチ」との2 in 1）の際に初収録されました。
　２．「僕を縛らないで」、１９６０年代前半の艶のある声で歌われるロックン・ロールで、劇中のパフォーマンスも最高にカッコイイ！！ 最後にはちょっとハードな50'sのエルヴィスの雰囲気も味わえます。個人的にはアルバム中のベスト・トラックだと思います。（基本的にロックンロールが好きなのもので）
　３．「あなたは何処から」、映画では使用されていない曲ですが、エルヴィスの真骨頂であるバラードの隠れた名曲です。
　４．「好きになりたくないんだが」、こちらも映画未使用ですが、さらに甘い声で歌われる雰囲気抜群の佳曲です。
　８．「心の届かぬラヴ・レター」、シングル発売され全米チャートで２位を記録しました。 「冷たくしないで」(Don't be Cruel ) に代表されるエルヴィス得意の軽めのロックン・ロールです。 この系統の曲は特にエルヴィスの歌のうまさが際立ちます。
　９．「恋のおかげで」、ミディアムテンポのポップスですが、低音と高音を使い分けたエルヴィスのヴォーカルが堪能できます。
　１０．「海への感謝」、曲調的にはどのようなジャンルに入るのかわからないのですが、 劇中では漁をしながら船の上で歌われる、いわゆるワークソングです。
　１１．「小えびの唄」、劇中、船の上でギターを弾きながら歌う、軽いカリプソ・タッチの曲です。
　１３．「大漁の唄」、オリジナル・アルバムでは最後の曲になります。 こちらも漁の時に歌われるワークソングです。パワフルなエルヴィスのヴォーカルはどこかゴスペルのようにも聞こえます。
　ハワイを舞台にした劇映画はこの後にもう１本１９６６年に 「ハワイアン・パラダイス」(Paradise Hawaiian Style ) を撮っています。 こちらも同名のアルバム が発売されました。 (January 04, 2014)