Looking Back with Music

収録曲
1. Let Me Out
2. Your Number or Your Name
3. Oh Tara
4. She's So Selfish
5. Maybe Tonight
6. Good Girls don't
7. My Sharona
8. Heartbeat
9. Siamese Twins (The Monkey and Me)
10. Lucinda
11. That's What the Little Girls do
12. Frustrated

　ザ・ナックはデビュー・シングル「マイ・シャローナ」の大ヒットにより 一発屋の代表のように言われていますが、アルバムも スージー・クアトロ 等をプロデュースしたマイク・チャップマンを プロデューサーに迎えて制作された、このデビュー・アルバムが最高傑作でしょう。
　ジャケットデザイン（クローズアップではないがメンバー４人が横に並んだモノクロ写真）、タイトルは ビートルズのアメリカ・デビュー・アルバム 「ミート・ザ・ビートルズ」(Meet the Beatles) を意識したのは間違いないと思いますが、全体的印象は1960年代前半のブリティッシュ・ビート・ロックそのものをよりハードにした感じだと思います。
　1.「レット・ミー・アウト」はオープニングには持って来いのストレートなロックン・ロール・ナンバーです。 カウントで始まるのは、ビートルズのイギリス・デビュー・アルバム 「プリーズ・プリーズ・ミー」(Please Please Me) のオープニング曲「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」を意識してのものでしょう。
　6.「グッド・ガールズ・ドント」は第２弾シングルとして発売されヒットしました。 ハーモニカを使っているところやエンディングなどにビートルズの影響を感じます。 スピード感のあるポップなロックン・ロールでアルバム中では「マイ・シャローナ」とならび ベスト・トラックだと思います。
　7.「マイ・シャローナ」は衝撃のデビュー・シングルでインパクトのあるドラムのイントロ、 ダグ・ファイガーのボーカルと文句のなしの名曲だと思います。
　8.「ハートビート」はバディ・ホリー の曲でアルバム中、唯一のカバー曲です。
　11.「リトル・ガールズ・ドゥ」はマージー・ビート風でポップな曲です。
　12.「フラストレイテッド」は途中に使われている「マイ・シャローナ」と似たドラムが印象に残ります。
　この後に発売された第３弾シングル「 「ベイビー・トークス・ダーティー」(Baby Talks Dirty) 」は「マイ・シャローナ」の焼き直し見たいな曲で、そこそこヒットしましたが、その後は大きなヒットはありませんでした。
　ほとんどの曲の作者でリード・ボーカルのダグ・ファイガーは今年(2010年)亡くなってしまったそうです。(December 28, 2010)